高校数学の現実

今年の共通テストで、大きく平均点が下がった高校数学。

この高校数学に対して、どんなイメージがあるだろうか?

 おそらく、

・成績が伸びるまで時間が掛かり過ぎる。

・数学ⅠA、ⅡB、Ⅲまであるなんて、量が多すぎる。

・地頭がよくないと解けないのではないか?

・高校の考査でも難しすぎる・・・。

 などではないだろうか。

「なんとかなるよ」と言ってあげたいとこころだが、それは難しい。

上記のイメージは決して間違っていないからだ。 

数学は、短期間で大きく成績を伸ばすのが難しい科目である。

これは、短期間で絶対に伸びないというわけではなく、

他の科目に比べると、短期間で伸びたという人が圧倒的に少ないという意味である。

高校生のほとんどが地道に勉強して、多くの時間を数学に費やしている。

しかし、高校からの課題を解いている時間が多いのが実態だ。

ここに多くの問題点があるのは確かであるが、そもそも中学時代の「数学が得意」と高校数学は次元が異なるのだ。だからこそ、公立高校で大量の課題が出されるのだろう。想像以上に入学してくる生徒の学力が低いと感じるのだろう。

しかし、いつしか課題をひたすらこなすだけになってしまっているのが現状だ。

学校が出す課題と生徒の学力のレベルが合っていないケースも多い。

多くの場合、学校の課題の方がレベルが高すぎるのだ。悪循環になってしまっている。

それに加えて、公立高校では高3の8月でも数Ⅲの授業をやっているのが普通である。

そう。これは致命的。

数学Ⅲは基礎知識自体のレベルが高い上に、学校の授業と並行して入試問題に挑戦できる力を身につけて行く必要がある。そして、数Ⅲを理解するには数学ⅠA・ⅡBをきちんと理解する必要もある。

しかし、そのハードルは想像以上に高く、途中で挫折してしまう高校生が少なくない。

だからこそ、高校入学前から、このような高校数学の実態をきちんと把握し、準備していかなくてはいけない。

あと、ひとつ高校の授業で提案したいことがある。

特に理系科目に言えるのだが、授業では応用的な内容には手をつけず、基本的な内容を早めに終わらせるべきだと思う。

そして、応用問題は、各自に任せてみてはどうだろう。

各自が受験校のレベルに合わせて、試行錯誤をすれば良いのだ。

その方が効率よく進む気がするのだが、どうだろうか。

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